MMDモーショントレース初心者向けに、自分なりのコツなどをご紹介。
FREELY TOMORROWのモーションファイルに同梱したテキストの改訂版です。
第4回はこちら
みなさんこんにちは、蔵人です。
前回で胴体・足・頭まではトレースできました。
今日は腕に入って行きますよ。
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第5回 ~腕~
◆事前準備
◆肩
◆ひじ
◆腕
◆指
◆手首
腕は工程が多いですね。自分のペースでやりましょう!
疲れてからではなく、疲れる前に休憩を取るのがコツです。
45分作業して15分休憩、くらいがいいですよ。
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◆事前準備
トレースをする前に・・・いくつかポーズデータを作ります。
肩やひじのように可動方向がある程度決まっている場合、
あらかじめポーズデータとして登録しておいてフォルダからドラッグ&ドロップで読み込むと簡単です。
1)肩
肩は全部で8種類作ります。
まっさらな新規プロジェクトを作って、トレスに使っているモデルを読み込んで下さい。
最初に右肩のローカルZ軸だけを回して【腕を上げた状態】を作ります。
右肩ボーンのみを選択して、ポーズデータの保存。vpdに名前をつけておきます。
筆者のフォルダ階層はこうなってます。参考までに・・・
pose\右肩\右肩01_腕上げ.vpd
次にポーズを反転ペーストして左肩を同じように登録します。
右肩を選択したままにしないよう注意してください。
以下同じ要領で、【Tスタンス】【Aスタンス(初期位置)】【気をつけ】のポーズを左右それぞれ作ります。
↑Tスタンス
↑Aスタンス(初期位置)
↑気をつけ(あまり差がないので、Aスタンスで代用してもOK)
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2)ひじ
肩に続いてひじです。やることは同じ。
ローカルY軸を操作して、4パターンx左右を登録します。
【伸ばし】【少し曲げてる】【直角】【かなり曲げてる】
大体でいいんですけど、ひじの内側の角度が
180度、150度、90度、30度くらいの状態を目安に登録するといいでしょう。
↑少し曲げてる (※ここでは見やすいように腕も操作しています)
↑90度
↑かなり曲げてる
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3)指
指です。
左右別にしてグー・チョキ・パー、指差し、手刀、パクパク・・・くらいあれば足りると思いますが、
作るのが面倒だという人には便利なポーズ集があります。
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im1834888
こういうライブラリを公開してくださる方には本当に頭が下がりますね。
さて、ここまでポーズができたら準備は終わりです。
フォルダを開いたままにして、トレースのpmmを読み込んで下さい。
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◆肩(D&D)
やることは単純で、肩ボーンを選択状態にしておき
先ほど作成したポーズをドラッグ&ドロップでMMDへ放り込み、エンターで登録する。
この繰り返しです。
目安としては
トレース対象のひじが肩より上にあれば【腕上げ】、
ひじが肩と同じくらいの高さなら【Tスタンス】、
それ以下なら【Aスタンス】、
気をつけしていたり、右手が体の左側まで振れた時などは【気をつけ】
という感じで決めていきます。
振り付けの中で特別に肩を大きく使って躍動感を表現しているような場合
(肩に目が奪われる=肩が主役になっている場合)のみ修正します。
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◆ひじ(D&D)
流れは肩とおなじです。
「なぜ先に腕からやらないのか?」という疑問があるかと思いますが、肩とひじはMMDでの回転軸がある程度決まっていますので、先にこれらをつけてしまったほうが腕を動かす範囲を絞り込む際にやりやすくなります。また、ひじが曲がっている方が腕の回転角度を視認しやすいというメリットもあります。
しばらくやってみて、もし自分に合わないと思ったら別に腕からやって頂いても構いません。
ひじは見たまんまD&Dしていけばいいので簡単ですね。あまり細かく登録せずに、補間に任せたほうが簡単で綺麗になります。
極端に折りたたんでいるなど、作成したポーズで対応できない部分だけ手でつけていきます。
ここまでの動画がこちらです
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◆腕(ローカル/グローバル XYZ軸回転)
肩とひじが先に決まっていれば、腕の回転は自由度を奪われて決めやすくなっているはずです。
ローカル・グローバルのあらゆる回転軸を活用してトレース元と位置をあわせて下さい。
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◆指(D&D)
フォルダからD&D。指先の表情は意外と目立ちます。
同じ「パー」でもピーンと伸ばした反り気味のパー、ちょっと緩めたやわらかいパーと色々なニュアンスがありますね。
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◆手首(ローカルZ回転)
基本、ローカルZ回転のみです。指を先につけたほうが角度を決めやすいです。
場合によっては、ねじる動きの負荷分散で回すこともあるかもしれません。
ここまでの動画がこちらです
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いかがでしょうか?
腕は難関と言われていますが、事前にポーズを作ってD&Dすればそれほど悩まなくて済むため、あまり頭を使わず機械的に作業を進められます。
美麗なモーションを作るにはここからの微調整や補間曲線との果てしない戦いが待っているわけですが、それはもっとモーションの上手い人の講座を見て下さいね。
さて、ここまでくれば完成したも同然!
テンション上がってきちゃいますね。
次回はリップと表情についてです。
それではまたお会いしましょう。蔵人でした。
つづき(準備中)